歯石について
歯石とは
歯石は、みがき残した歯垢が、唾液中のミネラルと結合し、硬くなって出来ます。歯についた歯垢は、わずか2日間で歯石になります。歯石になってしまうと、歯みがきだけでは除去することが難しくなります。
歯石の表面はザラザラしており、その上にさらに歯垢がつきやすくなる為、歯垢が蓄積する増悪因子となります。
歯石の種類
歯石には、大きく2種類ございます。ひとつは、歯ぐきの上についている白い歯石(歯肉縁上歯石)と歯周ポケット内にある黒い歯石(縁下歯石)です。
歯肉縁上歯石の特徴 | 縁下歯石の特徴 |
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■白や黄色っぽい色(歯垢のような色) ■歯茎のラインに沿った場所に付着する ■唾液腺が開口している下前歯の裏側、上奥歯の外側に付着しやすい ■歯肉縁上歯石を除去するには、基本的に歯の表面のお掃除のみとなります。 |
■黒色 ■歯周ポケット(歯茎の溝の中)に隠れている ■歯周病が進行している可能性がある ■縁下歯石は歯周ポケットに存在する為、それぞれの歯を一本一本丁寧に歯石除去を行う必要があります。 |
歯石除去をする必要性
歯石除去を受けず歯石がついたままになると、虫歯や歯周病を進行させてしまいます。
歯石を放置することにより、歯石から細菌が辺りに広がります。この細菌に虫歯や歯周病になる原因が含まれていますので、
虫歯や歯周病にならない為にも、歯石除去をする必要があります。
歯石を自分で除去することは可能?
自分で歯石を除去する方法
歯石を除去するには、「スケーラー(通販サイトや日用品売り場で購入可能)」と呼ばれる器具を使用します。スケーラーは針金のように細く加工された先端がついており、その先端で歯石をつついて除去をする器具になります。
自分で歯石除去を行う手順①
消毒用アルコールでスケーラーを消毒します。
自分で歯石除去を行う手順②
鏡を見ながら歯石が付着している部分を確認し、スケーラーの先を使って除去する。
自分で歯石除去を行う手順③
力を入れ過ぎると歯や歯茎を痛めてしまうので、慎重に自分のペースで行う。
自分で歯石を除去することへのリスク
- 歯茎などを傷つける可能性がある
- スケーラーの扱いに慣れていない為、効果を感じられない
- こまめに確認をしていないと、歯石が付着してしまう可能性がある
etc…
歯医者で行う歯石除去
歯の検査
歯医者で歯石除去を行うにあたり、歯や歯茎の状態、骨の状態を検査し、歯石除去を行います。
また、歯周ポケットの奥にある歯石は、ご自身で確認がしづらい場合も、検査器具などを使い検査を行えます。
歯石除去
歯科医院での歯石除去は、1度で終了する方もおられれば、口腔内の状況により、複数回必要な場合がございます。
フラップ手術
スケーラーが入らないほど、歯周ポケット深くに歯石がある場合、
フラップ手術(歯茎を切開し、歯周ポケット奥底の歯石を除去する手術)を行うことがあります。
ご自分では、こまめに歯石除去を自宅で出来なかったり、歯周ポケットの奥底にある歯石を除去出来ない場合が多い為、
歯科医院で歯のクリーニングを定期的に行うことをおすすめします。
大阪で歯石除去を希望される方は当院へご相談ください。
歯周病と歯石について
以前までは歯石が歯周病の原因といわれていましたが、現在では否定されています。
ただし、歯石があると歯垢がつきやすくなり、虫歯や歯周病になる可能性が高まります。
当院の歯石除去について
当院の歯石除去について
大阪のHANA Intelligence 歯科•矯正歯科では柔らかい歯垢と硬くなった歯石を見極め、機械を変えて汚れを除去します。柔らかい歯垢の汚れを取る時に硬い歯石用の超音波で当ててしまうと、歯に細かい傷がついてしまいますので、きっちりと機械を分けて歯の傷を与えないような工夫をしています。
保険と自費の歯石除去(歯のクリーニング)の違い
保険適応の歯のクリーニングは国民健康保険のルールに従って医院側がメニューや時間を一律で決めていますが、当院の自費のクリーニングではこちらからメニューをご提案させていただき、患者様ご自身でメニューをお選びいただけます。(例:歯石取り30分、着色取り+ホワイトニング)患者様ひとりひとり歯石の量や気にされている事も異なります。歯石取りが15分で終わる方もいれば60分かけて汚れを取らないといけない方もいらっしゃいます。本当に必要なメニューを組んでいただき、健康を保つために丁寧に施術させていただきます。
歯石除去の費用
※費用は税込表記になります。
フルスケーリング (歯石除去のみ) |
¥3,300 |
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フルクリーニング (歯石除去と歯面清掃) |
¥6,500 |
スペシャルクリーニング (エアフローと歯石除去) |
¥8,800 |
エアフローのみ | ¥5,500 |
歯周病ケア(SRP) | 60分¥8,800 |
歯石とりに使用する道具
デンタルフロス
デンタルフロスでは、歯ブラシでは届かない歯間の側面や歯間下の歯ぐきに付いた歯石になる前の歯垢を除去し、歯周病予防や虫歯予防に使用されます。
スケーラー
スケーラーは歯石を取る道具になります。
スケーラーには、超音波スケーラーとハンドスケーラーの2種類がございます。
超音波スケーラー
超音波スケーラーは、歯周ポケット内にある振動により歯石を粉砕し、除去する機械になります。
歯肉縁上歯石を短時間で除去が出来ることや、ほとんど力を入れず歯石を除去出来ます。
そのほかに、歯の着色やヤニ、茶渋なども同時にとることが出来ます。
ハンドスケーラー
ハンドスケーラーを歯肉の下の歯の根っこの部分についた歯石や細菌の塊、壊死セメント質を除去する道具の一つになります。
また、超音波スケーラーで除去しきれなかった歯周ポケットの深い部分にある歯石などを除去します。
歯石がつかないようにするには
歯と歯肉の境目をブラッシングする
歯と歯肉の境目や噛み合わせ面は、歯垢がつきやすいところになります。
毛先が届くように心がけて、適切な力でブラッシングすることをこころがけましょう。
デンタルフロスを使用する
食べかすは24時間で歯垢になり48時間で歯石になります。
歯ブラシしか使用しない方は、歯と歯の間の汚れが残り、歯石になるケースが多いです。
歯ブラシの後に、デンタルフロスで歯と歯の間の汚れを落とし、歯石がつかないようにしましょう。
定期的に歯科医院に行くようにする
歯石がつかないように心がけていても、磨ききれなかった汚れが歯石になってしまうことはよくあることです。
数ヶ月に1度、口腔内の状態をみてもらうことは非常に大事になります。
歯石除去Q&A
インプラント治療後の歯のクリーニングは、通常の歯と同じように行えますか?
歯の矯正を行うと歯石はつきにくくなるものなんですか?
歯並びが綺麗だとしても毎日のセルフケアは欠かせません。